堆肥化促進材の開発

微生物の力で野菜くずから良質な堆肥を
つくる循環モデルを開発

「サーベリックス®」は、アサヒグループが保有する微生物「枯草菌C-3102株」を利用した堆肥化促進材です。食品廃棄物を利用して良質な堆肥をつくり出し、循環型農業のモデル構築に成功しています。

野菜くずを効率よく堆肥化する微生物を選抜

食品廃棄物の再利用法の一つに、微生物の力を利用した「堆肥化」があります。しかし、食品を加工する過程で発生する野菜くずは、水分量が多く、微生物が良好に働くことができないなどの課題がありました。そこで、アサヒグループでは、保有するさまざまな微生物を使って、野菜くずを効率よく堆肥化できる微生物の選抜に取り組みました。その結果、納豆菌の仲間である「枯草菌C-3102株」が有用であることが分かりました。それを用いたのが堆肥化促進材「サーベリックス®」です。

野菜くずから生まれた堆肥による効果を実証

「サーベリックス®」でつくった堆肥を使うことで、農作物の収量が増えるとともに、味質が向上することを確認しています。例えば、ニンジン栽培の場合では、化学肥料栽培区と比べて37%もの収量の増加に加え、「苦味」「塩味」「渋味」が減り、おいしくなったという分析結果が出ています。
現在、パートナー企業と連携し、野菜くずの「堆肥化」を中心とした地域循環型システムの浸透を目指し、効率よく堆肥化を進めるために最適な添加量・タイミング・かく拌方法の改善を進めるとともに、子どもに向けた環境教育なども行っています。

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