環境教育の拠点として、次世代へ自然の恵みをつなぐ「アサヒの森」とは

今回は、持続可能な森林保全活動に取り組み、自然の恵みをつなぐ「アサヒの森」について、社員の手で育てることになったきっかけやコミュニティとの取り組みなどについて紹介します。

「アサヒの森」は広島県庄原市と三次市に点在する、アサヒグループが保有する森です。総面積は2,165ヘクタール（※）で、広さは東京ドーム約461個分。人工林76％、自然林24％で構成されており、人工林と自然林のバランスを考えながら、長期的な視点から森林を管理しています。
（※）森林管理面積は2,467ヘクタール

80年以上の歴史を持つ「アサヒの森」の起源は、戦時中の1941年までさかのぼります。当時ビールびんの王冠（栓）には、コルクが使われていました。

結果的にコルクの代用品に使用することなく終戦を迎え、アベマキの樹林は不要となりましたが、森の所有を維持し、適切な森林管理を行い、環境保全に努めることにしました。そこで、1949年に庄原林業所(現、アサヒの森環境保全事務所)を開設。1960年には、一部の自然林を残しながらヒノキやスギの植林を開始し、自分達で責任をもって森を育て守るために、森林管理の運営体制を本格化させました。

アサヒグループは、80年以上にわたり社員自らの手による責任ある森林経営によって豊かな森づくりを目指し、 「林業の効率化」と「生物多様性の保全」の両立に挑戦しています。

「アサヒの森」では、1993年より歴代トップによる記念植樹を行っています。2022年には現CEOの勝木敦志も植樹を行い、アサヒグループが商品づくりにかける情熱と同様に、自分たちで責任を持って運営できる体制を整え続け、会社全体で森を育てています。

「アサヒの森」では、森林環境教育の拠点として活用し、森の恵みを次世代につなぐ共創に取り組んでいます。

2022年には、広島市立大学との共創ゼミ「森の研究室」を実施。「森林課題に関心を持つ人を増やし、森の恵みを次世代に繋ぐ仲間を増やす」を目的に、4回の講義と「アサヒの森」体験から、森林・林業の現状や課題などを学びました。
本ゼミの受講生が制作した、「森」をテーマにした作品やプロトタイプの展示会も開かれました。

広島県庄原市と連携し、市が主催する地元小学生向けの森林環境教育の場として、「アサヒの森」を提供しています。自然の中で森の役割や人の暮らしとの関わりを体験し、ただ自然に触れてもらうだけでなく、林業への関心を持ってもらうきっかけとなる場としています。

大学や行政、NPO、企業などの有識者と共に、協業の可能性や森林の活用方法、生物多様性保全に関する意見交換会を、2014年以降毎年実施し、豊かな森づくりのアクションプランへ反映し、実行しています。

「アサヒの森」は、アサヒグループが責任ある森林経営を行う、生物多様性の豊かな森です。

これまで「アサヒの森」では、さまざまな認証や表彰を受けています。

「アサヒの森」は、アサヒグループが自然環境保全や多様性に貢献する取り組みの一つです。アサヒグループは「サステナビリティと経営の統合」を目指し、グローバルな推進体制の構築や目標設定によって、グループ全体でサステナビリティを推進しています。2050年の世界のありたい姿として、地球にポジティブなインパクトを与える「プラネットポジティブ」を掲げ、豊かな自然の恵みを未来世代へつなぐことを目指しています。

アサヒの森について、詳しくは以下のページをご覧ください。

アサヒグループのサステナビリティの取り組みについては、以下のページをご覧ください。