2023年11月にアサヒの森では去年に引続き2年連続でオオサンショウウオの生息を確認しました。

2021年にアサヒの森では、環境DNA調査^※を行い、オオサンショウウオのDNAが発見され、生息の可能性が極めて高いと分かりました。そこで、実際にオオサンショウオの生息を確認するために調査を行うこととしました。
※環境DNA検査の流れ(2022.5.17記事より)

調査はアサヒの森環境保全事務所のメンバーと一緒に、去年にもオオサンショウオが発見された川の約500mの調査区画で行いました。オオサンショウウオは夜行性で、流れが急なところにはあまりおらず、淵となっている場所や滝の下の様な場所で観察がしやすいと言われています。調査は日没後に、懐中電灯で水中を照らしながらオオサンショウウオを目視で探しました。
捕獲を行って、大きさの計測や個体識別用のタグを確認するような場合は、事前に捕獲申請^※が必要になります。
※オオサンショウウオは天然記念物であり、捕獲や接触には文化庁の許可が必要なことから、現地調査は水面からの目視及び撮影、水中カメラを用いた撮影により実施。

約500mの調査区域でオオサンショウウオの生息を2個体確認することができました。
1個体目は岩に囲まれた箇所におり、あまり動きがなかったため撮影を事ができました。2個体目は発見してすぐに岩の下に隠れてしまい撮影することができませんでしたが、活発なオオサンショウオの動きを確認することができました。

今回実際にオオサンショウウオの生息が確認されたことから、アサヒの森は水域生態系が健全に維持されているということが分かりました。アサヒの森では適切な森林管理を継続するとともに、生物多様性把握の一側面として、今後もオオサンショウウオの調査などの生物多様性のモニタリングを行っていきます。